2つで1つ、1つは何もない

【2022.04.16】

こんばんは!トモコです!
以前のブログで、器材構成や計画などをシンプルに考える「KISSの原則」について書きました。

先日のブログ「アホみたいにシンプルにする」はこちら!

シンプルといっても、テクニカルダイバーの装備を見ると、いろいろな器材をたくさん持って重装備だし、これはシンプルなのか?と疑問を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今日は、こんな言葉を紹介したいと思います。

「Two is one one is nothing」

直訳すると、2個は1個、1個は何も無いという意味です。
テクニカルダイビングを長くやられているテクニカルインストラクターの方から以前教えていただいた言葉で、その方は「2個あって1個が成り立つ、1個だけは何も無いのと同じ。つまり、バックアップを持ちなさい」という意味として捉えていると教えて下さいました。

テクニカルダイビングは、一般的なレクリエーションダイビングの限界を超えた環境で行われ、万が一のトラブルの際には減圧停止や頭上閉鎖環境により、すぐに水面へ浮上できない場合があります。事前に計画を立てた上で、また様々な状況を想定してバックアップ(予備)のガスや器材を携行します。重装備の全てには意味があり、器材や道具の必要な場面や使用方法も知っています。

テクニカルダイビングはチームで行いますが、原則として自己完結を考えた時に、バックアップを持ってさえいれば対処できたにも関わらず、持っていないことにより問題に繋がってしまう事態に直面するかもしれません。したがって、考えられるあらゆるトラブルを自分で解決するための「必要かつ十分な」ものを持っていく必要があるのです。

しかし必要な物だからといって、バックアップの、そのまたバックアップの、そのまたバックアップの、、、と考え、バックアップを3つも4つも用意していくと永遠に終わりがありませんし、荷物が多くなり操作性も複雑になりますから、そのあたりも含めて考えていきます。

一般的なレクリエーショナルダイビングでは、バックアップの多くの部分をバディがカバーして成り立っています。ソロダイビングの場合は必要な装備や技術を得ることで安全性を高めることができますね。

必要なものは十分に持っていく。重装備だけれどシンプルに構成されている。多くの器材はトレーニングをして使いこなしていく。

必要なものはダイビングスタイルや目的、環境により変化もします。毎回のダイビングで、自分の器材を1つ1つ改めて見つめ直すと、新しい発見があるかもしれませんね(*^^*)

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