カバーンダイバー

TDI Cavern(カバーン)ダイバースコース

日本では極少数のインストラクターにしか開催できないコース!受講をお考えの方は最後までお読みください。

日本にはカヴァーンと呼ばれるポイントは数多くあります。伊豆半島では雲見、田子、土肥、菖蒲沢など、沖縄方面などにも宮古島や久米島などダイバーに人気の場所で潜られています。
しかし頭上閉鎖環境であるカヴァーン(カバーン)には、しっかりとした知識とスキルを身に付けてから潜るべきなのでは?

TDIカバーン・ダイバーコースは、カバーン及びオーバーヘッド環境でのダイビングに関する最小限の技術と知識を身につけるコースで、陽光が進入する限界内のものであり、加えてケーブ・ダイビングに特有の危険も示すコースです。カバーン・ダイビングコースはケーブ・ダイビング環境における講習を提供する事は意図していません。このコースの目的はカバーン・ダイビングの適切な計画、手順、テクニックと危険について、ダイバーを訓練する事です。

カヴァーンダイビングとは?

カヴァーン(Cavern)とは洞窟のこと。日本では洞窟=ケーブという言い方のほうが一般的ですが、英語圏では特に大きな洞窟のことはカヴァーン(カバーン)と呼ぶ場合が多いようです。
頭上閉鎖環境にTDIカバーン・ダイバーコースでは、深さと奥行きの合計が61メートル以内で光の届く範囲の穴(洞穴)を楽しく安全に潜るためのスキルを学んでいきます。深さ奥行きがそれ以上の穴はケーブ(洞窟)として区別し、さらなるトレーニングが必要になります。
TDIカバーン・ダイバーコースは日本ではコースを開催できるインストラクターが極端に少なく、受講する機会があまりないコースです。
安全にカバーン環境を楽しみたい方にはぜひ受講して頂きたいコースです。

頭上閉鎖のコースステップアップ例

カヴァーン→イントロケーブ→フルケーブ

コース参加前に!

コースでは実際に頭上の塞がれた環境でスキルを練習をしていきます。
エア切れのシミュレーションで慌てることのないようにご心配な方は限定水域などで練習してからご参加ください。
リールワークをする際、中性浮力をとりながら行ないますので、フィンキックをしてない静止状態でも着底せずに浮力をキープできるようになっていると講習もスムーズに進んでいきます。もちろん講習中も何度も練習していきますが、心配な方は

  • SDIアドバンスドボイヤンシーSPコース
  • PADIピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーSPコース

に参加するなどして水底ギリギリで中性浮力の練習などをしておいてください。

参加前条件

18歳以上 

25ダイブ以上

コース内容

【学科】6時間 
1. カバーン・ダイビング規定
2. ガス・マッチング手順と異なる容量を含める管理
3. 心理学的考察
4. 器材に関する考察
 A. タンクの選択
 B. レギュレターの選択
 C. BC /ハーネスの選択
 D. リールの選択
 E. ウェイトの適切な調整
5. コミュニケーション
 A. ハンド・シグナル
 B. ライト・シグナル
 C. タッチコンタクト・シグナル
6. スイミング・テクニック
 A. 身体姿勢/バランスコントロール
 B. 浮力コントロール
 C. ラインの辿り方
 D. スイミングテクニック
7. 生理学
 A. 呼吸テクニック
 B. ストレス・マネージメント
8. カバーン環境
 A. 地質学
  i. ボトム
  ii. 天井
 B. ローカルアクセス条件
 C. 土地所有者との関係
9. カバーン保護
10. 問題解決
 A. 緊急手順
 B. 器材故障
 C. シルティングの状況
11. 事故の分析
12. ダイブ・テーブルの検討と減圧の理論
13. カバーン・ダイビング エチケット

【ランドドリル】
1. 正しいガイドライン設置のやり方。
2. 正しいガイドラインの辿り方。
3. タッチコンタクトを利用したコミュニケートのやり方。
4. 正しく方向を示すマーカーの取り付け方。

【コンファインドウォーター(プール等)1日】【海洋実習2日】

【Sドリルとウォータースキル】
1. 適切な事前のプランを立てる。
2. 器材点検とギアーマッチング。
3. バブルリークチェック。
4. 特殊な推進テクニックをデモする。
5. 適切な浮力コントロールをデモする。
6. 適切な身体姿勢をデモする。
7. 適切なストレス分析をデモする。(認識と管理)

【カバーンダイビングスキル】
1. 正しくガイドラインを設置する。
2. 目を開けた時と閉じた時(視界が悪いと想定)にガイドラインを正しく辿る。
3. ガイドラインを辿りながら、バディとエアーシェアーを行う。
4. ガイドラインを辿りながら、バディとエアーシェアーを行い、目を閉じてタッチコンタクトを使う。
5. ガイドラインに触っている間にマスクを外し、取り替える。
6. ライト/ハンド・シグナルとタッチコンタクトをデモする。
7. カバーンを探索。
8. バックアップのナビゲーションを参照する。
9. 反シルトのテクニック
10. プライマリーライトの故障を想定して、バックアップライトを使い、ガイドラインを辿る。
11. もし、ダイバーがデュアルバルブ・システムを使用した場合、エアー/ガスバルブ管理。
注意:オーバーヘッド環境内では生命維持装置を外す事は許可されない。

最短必要日数としてはレクチャーとランドドリル 半日 限定水域 1日 海洋 2日の4日間
※最短必要日数とは経験本数やランクにかかわらず、水平姿勢で動かず浮力を維持できるスキルがある方が参加された場合の目安です。

必要器材

申請用写真2枚(縦4cm×横3cm証明写真)
1. プライマリー・シリンダー - 計画されたダイビングと講習生のガス消費に適当なもの。
講習生はダブル・シリンダーを使っても良いが、1/6エアールールに制限される。
2. プレシャーゲージと予備空気源の付いたレギュレター。必須ではないが1つのレギは、約2m(7フィート)のホースを装着する事が推薦される。
3. パワー・インフレーター付きBC、CO カートリッジは不可。
4. カバーン環境に適したスーツ
5. マスクとフィン - スノーケルは不使用
6. ライン・カッティングデバイス
7. 最低37m(125フィート)のガイドラインのセーフティー・リール
8. 予定のダイビングに適した長さのプライマリー・カバーン・ダイビングリール1個
9. 予定のダイビングに適した照射時間の電池式ライト2本
10. コンピューター又は時計(ボトム・タイマー)と水深計
11. スレート、又は水中ノートとペン
12. ダイブ・テーブル、又はバックアップ・ダイブコンピューター(推薦)
13. ライン・アロー3個
14. ウェイト・システム

[コースコンセプト]
私たちが開催するケーブダイバーコースのコンセプトは、
1.本場テクニカルゲレンデで通用するテクニカルダイバーを育成します。
2.基礎技術や考え方をきめ細かく伝え、土台作りを大切に行います。
3.不測の事態に備え、自身で気づき考える応用力を高めます。

[注意事項]
テクニカルダイバーのCカード自体があなたの能力の代わりにはなりません。テクニカルダイビング環境では、バランスのとれた能力開発がとても大切です。スキルや知識、肉体面も大切ですし、テクニカルダイビングに取り組む姿勢もとても大切な能力です。これらの能力には個人差があり、ある特定の能力部分で、補習やトレーニングが必要になることもあります。探検の世界へは自分のレベルにあった範囲を把握し慎重に楽しむものです。テクニカルのCカードは土台となる能力が問題にならないレベルまでクリアできて認定となります。

TDIのカバーンダイバーコース以外にもPADIカヴァーンダイバースペシャルティコースの開催可能です。

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