【2022.03.21】
水中世界でダイバーの排気は水中生物にとってはストレスにもなるので、ブクブクと泡を出すと
生物たちに逃げられてしまいます。
見上げた姿勢で撮影などの場合、泡の映り込みが気になることもあります。
一瞬のシャッターチャンスでは、息こらえでシャッターを切るなどの対応をすることも
多々あるのではないでしょうか。
じっくりと近づきたいハゼの仲間などは、息が持たずに排気して巣穴に引っ込んでしまったことも
多々あります…
フィルム時代はこのサイズで取るために、レンズなどの選択はもちろんですが、
寄り方が重要でした。デジタルになってからは枚数制限も数十倍に増やせ、加工なども楽になったので
フィルム時代の苦労はなくなったとは思いますが、今でも撮影時の口元の泡は気になります。
一瞬を切り取る写真撮影を排気したことで逃してしまった時は、悔しい!
こう言ったシーンは探して出会える訳ではないので、逃したくないですね。
排気の泡を考えると、リブリーザーが撮影に向いているのか?
水中撮影にはリブリーザーが最適などの記事なども見かけますが、答えは・・・
人それぞれです。
リブリーザーの詳細は省きますが、
CCRは
浮上時以外は殆ど泡が出ない=撮影時のメリット
今までのオープンサーキットでの浮力調整の経験だけでは
コントロール出来ない=撮影時のデメリット
ユニット(CCR器材)の費用が掛かり持っている器材が
使えない(一部は使える場合もあります)=撮影ダイブのデメリット
オープンサーキットよりも長時間撮影できる=撮影ダイブメリット
一般的なディープ(18m以深)で長時間滞在した場合に体に溶け込む窒素の量を
オープンサーキット低く抑えられる=撮影ダイブメリット
使用するガス量の節約が出来る=ガス量消費が多いダイバーのメリット
寒冷地や伊豆などの冬、長時間のダイビングでは暖かく湿ったガスのおかげで
冷えを感じ難くなります=撮影ダイブメリット
撮影中にもオープンサーキット時には行わなかった
確認等を頻繁に行う必要がある=撮影時のデメリット
オープンサーキットよりもトラブルへの対応が増え、
可能性も高い=デメリット
現地サービスでの受け入れの問題=デメリット
セッティング、洗浄、片付け、保管などの手間が掛かる=デメリット
他にもあるかもしれませんが、大まかなCCRを使った撮影ダイブの、メリット・デメリットです。
CCRでの撮影のメリットの部分にスポットを当てて、CCRを勧める記事などもありますが、
上記の様な事を天秤にかけて、メリットが高いと思う方は、今までにない撮影が出来るのではないでしょうか。
次回SCRでの撮影ダイブでオープンサーキットとCCRと比べたメリット、デメリットをご紹介します。
後編のブログはまた明日!